ハイエースのリフトアップキット、取材。
交通タイムス社さまには感謝。
ハイエーススタイル、パーツカタログに掲載予定。
当社はハイエースに関しては新参者。
でも、創業から47年、さまざまなサスペンションに対応してきた経験値があります。
車高を上げ下げするだけじゃない。
乗り心地、ハンドリング、操縦性、安定性、基本性能の底上げして初めて製品。
車高を上げるだけならリアのシャックル4枚だけで十分ですが、当社はそう考えません。
アクスルブッシュとヘルパーリーフスプリングは後部座席の快適性を向上。
トーションバーでの車高調整時、純正ボルトに与えるダメージを緩和するベアリング。
フロント用リバンプストッパーも開発。
中央の黒い純正ゴムは固く、車高を上げてヒットしたときには不快感の原因となります。
フワフワの発砲ウレタン製を開発。
高いクッション性能で不快感を解消。
リアリーフスプリングは一旦バラバラに。
増しリーフとスペーサーをはさみこんで戻す。
作業自体は簡単なのですが、テスト車両が17年前の1型というのが問題。
ネオ旧車の域に入っており、各部の錆びつきが酷い。
リーフスプリングを束ねている帯鉄を外すのも一苦労。
フロントのトーションバーを調整するネジ部に至っては‥
ナットが舐めてしまってどうにもならず切断。
ネジ部の調節と固定時に不必要な力で締めたり、インパクトを使うことにより大ダメージ。
対策として、ベアリング入りのナットを開発。
インパクトレンチでは無く、工具でしっかり調節出来るようになります。
アクスルブッシュも純正はこの状態でした。
これではリアリーフ部がスムーズに動けず、不快。
先ほどの潤滑性能の高い樹脂プラスチックに交換。
パーツ一式が装着できたのは…
ギャー!
15時に来社していただいてから5時間経過!
完全に日没の上、そこそこの暴風雨…
かなりいい感じにあがりました!
20mm、40mm、50mmの段階調整式ですが、とりあえず40mmアップ。
プロって凄い…
怠け者のワタシなら「ブツ撮りはできたので、OKッス!」と言って帰っているところ(苦笑)
この状況で写真を撮ろうとするのがさすがプロ。
スペアタイヤ交換すら怪しい営業マンのワタシ。
一日中みていただけで申し訳なかったところに、出番!
カメラを暴風雨から守る仕事。
レンズが濡れてしまったら大事。
とにかく守る!
同じところを何度も何度も撮り直ししてはチェックの繰り替えし。
素人には理解出来ない作業。
数枚撮ればいいだけだと思ってしまう。
1枚撮影するたびに、ずぶ濡れになりながら何度も補助ライトの位置を変更。
カメラに詳しい社員曰く、陰影効果を色々さぐっているのだろうとのこと。
プロカメラマンは”陰影の魔術師”。
5月とはいえ夜の雨は物凄く冷たい。
一日中、座らずに作業風景を撮影し続けてきて、身体も疲れて冷え切っているはず。
プロの迫力。
終わったのは9時半ごろ。
みんなヘトヘト、のはず…
クルマ好きが集まると、本当にロクでもない…
この状況と時間に車談義…
内装が非常に凝った作りのプロボックス。
話題はLEDランタンに。
確かにこれ、LEDなのに光が本物ランタンのように柔らかい。
さらにランプシェードのお陰で落ち着いた雰囲気になるんです。
物凄い人気で売り切れ状態。
元々¥2000程度だったものが、プレミアム価格で1万円オーバー。
元ワゴニストの編集長で、現在、独立してライターをされているMR.K氏。
お疲れさまでした!
遅くまで、悪天候の中感謝!
こいつがどう料理されているか楽しみです。
ちなみに抜群の乗り心地になったインプレッションは、後日レポートさせていただきます。
この撮影が地獄と化するとは思いもしなかった日中、K氏のプロボックスをチェックさせてもらっていました。
全体的に高級感。
特に天井がヤバイ。
こいつのお陰で凄く良い雰囲気になっています。
天井のカスタムなんて考えたことなかったけれど、これは技あり!
若い頃にこんなクルマがあったら…
付き合い始めたばかりの彼女と車中泊の旅、楽しいだろうな。
サスペンションはフルノーマル。
ボディカラーとタイヤホイルだけでここまで雰囲気を出せるのはセンス。
パーツメーカーとしては、”ヤラレタ”的なお手本。
働くクルマの人気の秘密は、気軽さと収納性能だろうな。
ビックリさせられたのはアシストグリップ。
「本物の高級木材から削りだしで作られた超高級品なんです!」
その瞬間、悟りました。
K氏は、絵に描いたような業界人(ダメ人間)であると(笑)。
当社に多数生息するヘンタイたちと気が合うわけだ…
記事と写真、楽しみにしてます!